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INFORMATION

當瀬このみ 出演 TOKYOハンバーグProduce Vol.34 『のぞまれずさずかれずあるもの 宮城1973/東京2012』

2022.02.10

當瀬このみが出演いたします。

 

TOKYOハンバーグProduce Vol,34
サンモールスタジオ提携公演

 

のぞまれずさずかれずあるもの

~二部作~

『宮城1973』
第25回劇作家協会新人戯曲賞最終候補作品

『東京2012』
第32回テアトロ新人戯曲賞受賞作品

大西弘記=作・演出

サンモールスタジオ=劇場

3月17日(木)~27日(日)=日程

 

■作品散文詩■
頬を突き刺すほどの雨だった
稲妻の龍が天と地を支配し、雄叫びをあげるたびに雷を落とす窓の外

個室のベンチシートに座り、妻の白く細い掌を握り締めたまま
ある出逢いの時を静かに待っていた

大きな落雷、共に院内に響き渡る小さな産声

呼吸と瞬き、廊下を走る足音、ドアが開く瞬間
すべてがスローモーションのようで

生まれたばかりの赤子を抱いた助産婦は云う

「産まれましたよ。可愛い女の子です。おめでとうございます。頑張りましたね」

まるで、その赤子を生んだ夫婦へかけるかのように・・・

1973年の晩秋、季節外れの嵐が荒れ狂う、丑三つ時
宮城県石巻市の某産婦人科にて欲しかった子どもに出逢えた。

 

■出演者
『宮城1973』
狩野和馬 谷仲恵輔 槌谷絵図芽 北澤小枝子 憩居かなみ 溝畑藍 ミヤタユーヤ 阿比留丈智 當瀨このみ 片平貴緑 いそむらじゅん 宇鉄菊三

『東京2012』
山本啓介 橘麦 町屋圭祐 宮越麻里杏 柴田和宏 和田真季乃 吉本穂果 小林風生子 いそむらじゅん

 

■タイムスケジュール
3月 宮=宮城1973 東=東京2012
17日(木)19:00宮
18日(金)19:00東
19日(土)13:00宮 18:00東
20日(日)13:00東 18:00宮
21日(祝)13:00宮 18:00東
22日(火)14:00東 19:00宮
23日(水)14:00宮 19:00東
24日(木)14:00東 19:00宮
25日(金)14:00宮 19:00東
26日(土)13:00東 18:00宮
27日(日)12:00宮 17:00東

※未就学児童の入場はご遠慮ください。
※受付、開場は開演の30分前。

 

■チケット料金※全指定席
◆前売/4000 円 ◆当日/4500 円
◆研究生割/3500 円(養成機関)※要証明書
◆学生割/2500 円(高校生以下)※要証明書
◆セット/7500 円
※『宮城 1973』『東京 2012』両作品が対象
/要予約/ローソンチケット、カンフェティでの取扱なし

▼▼▼チケット予約はこちらから▼▼▼​
https://ticket.corich.jp/apply/123053/110/

 

◆セット券ご希望の方は下記の窓口まで◆
J-Stage Navi
03-6672-2421 (平日12:00~18:00)
http://j-stage-i.jp

◆研究生割は下記をご確認下さい◆
TOKYOハンバーグは若い、演劇を志す方々を応援しています。
本公演は、広く演劇を目指す方々にご覧いただけるように「研究生割」を設けました。
対象は
・劇団の研究生の方
・舞台・俳優・声優等の専門学生の方
・大学の演劇学科、または演劇研究部の方
です。演劇との新たな出会いの場に、是非ご覧いただければ幸いです。

 

■スタッフ
音楽/清見雄高 照明/吉嗣敬介 舞台監督・舞台美術/大河原敦 音響/香田泉 演出助手/宜野座万鈴 宣伝美術/martrie イラストレーション/さいとうりえ 舞台写真/ありせさくら WEB宣伝/西谷竜太 制作協力/J-Stage Navi・平田愛奈 カンパニースタッフ/相原奈保子 企画・製作/TOKYOハンバーグ

 

■協力
e-factory JACROW 劇団昴 青年座 HANATOMO演仕屋 虚構の劇団 劇団チャリT企画 GUSH OUT tsumazuki no ishi anemone Mei Mei K4entertainmen 龍前正夫舞台照明研究所 零´sRecord 乳幼児教室ハッピールーム 喫茶ホットライン 宿 行政事務所 いせソーラー ※順不同

 

■サンモールスタジオ■
東京都新宿区新宿1-19-10
サンモール第3M-8F(事務所) B1(劇場)
TEL 03-5367-5622(事務所) 03-3350-0335(劇場ロビー) 
FAX 03-3355-4390
東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅の大木戸門出口徒歩3分
※駐車場はございません。お越しの際には公共交通機関をご利用ください。

 

■藤岡昌雄(元毎日新聞記者)■
五十年も前になる。故菊田昇医師は、私を前に初めて赤ちゃんのあっせんを公表した。未婚の母による捨て子や子殺しをなくしたい一心で違法を知りつつ十年もの間百件も続けていたという。赤ちゃんの命を守るためと正当性を強く主張していたのを覚えている。翌日の新聞一面トップ記事として大きく報道され、全国で議論の的になった。公表後の菊田医師は賛否両論の中、法の改正を強く訴え続けていた。血縁重視の日本では難しかったが、十四年後の1988年に特別養子制度が施行され、いまは「赤ちゃんの命と幸せが守られ、未婚の母にも新しく生きる道を与え、子どもに恵まれない家族に赤ちゃんを与えることができる」という主張が実子特例法として生かされている。ふたたび、TOKYOハンバーグが生前の菊田医師の葛藤を舞台化する。これを機会に、殺されようとしている赤ちゃんを助けたいという信念を貫き通した菊田医師の意義を改めて考えてみてはどうだろうか。